平成22年度の企画展
津金孝邦展 | 清水多嘉示−黎明期−展 | 裂織公募展 | 原村の土器展



原村の土器展

阿久の鼓動

■会期:2010年12月16日(木)〜2011年3月31日(木)

終了しました  




「原村の縄文は阿久から始まった」――およそ一万年にわたって戦のない豊かな時を刻んだ縄文時代。この世界史的にも貴重な時空を生きたわたしたちの祖先は、素敵なアーティスト集団でもありました。  八ヶ岳山麓を空から眺めると、そこにはおびただしい数の縄文遺跡が点在し、山麓をベルトのように取り巻いています。この「縄文ベルト地帯」は、一時は縄文銀座のような賑わいをみせました。その中心地であった阿久遺跡をはじめ、これまでご紹介する機会の少なかった原村の貴重な遺跡出土品が、今、八ヶ岳美術館の中で新しい呼吸を始めます。 特徴ある土器の一つひとつに、縄文の人々が込めた祈りと造形の美が感じられることでしょう。 新しい発見と感動うずまく、ひと味違った美術館の土器展を、どうぞお楽しみください。

***関連イベント***

■やさしい縄文連続講座
参加無料(入館料別途)全6回・各回とも13:00〜
1月 8日(土) 「旧石器時代から弥生時代、古代までをやさしく語る」
会田 進 (明治大学黒耀石研究センター客員教授)
1月22日(土) 「阿久と原村の遺跡」 平出 一治
2月 5日(土) 「遺跡発掘の現場から」 平林 とし美(原村教育委員会文化財係)
2月12日(土) 「八ヶ岳山麓のにぎわい」 平出 一治
2月19日(土) 「黒曜石から分かること」  会田 進
3月12日(土) 「土器文様解釈の諸説紹介」 会田 進

■原村埋蔵文化財収蔵庫&文化財整理室見学ツアー
第1回:12月18日(土) 13:00〜16:00
第2回: 3月19日(土) 13:00〜16:00
展覧会の展示解説と、原村埋蔵文化財収蔵庫・文化財整理室の特別見学ツアー。普段は見られない収蔵庫や遺跡発掘後の整理の現場を見られるまたとない機会です。
要予約・参加無料(入館料別途)

■ワークショップ
「縄文土器の拓本をとろう!」
1月 8日(土) 15:00〜
2月 5日(土) 15:00〜
3月12日(土) 15:00〜 
本物の土器片から文様を写し取るワークショップ。文様の美しさを体感しましょう。
要予約・参加費 100円(入館料別途)

「土器文様のスケッチ大会」
1月22日(土) 15:00
2月12日(土) 15:00〜 
縄文土器をじっくり観察して、文様をスケッチしましょう。
出来上がったスケッチは美術館で展示します。
要予約・参加無料(入館料別途)

「現代の縄文」
2月19日(土) 15:00〜 
現代に生きる私たちの身の回りにある品々を使って、粘土板に現代の縄文をきざんでみましょう。
要予約・参加費 200円(入館料別途)



八ヶ岳美術館公募展
第3回あなたが選ぶ、信州の裂織展

■会期:2010年9月1日(水)〜12月12日(日)

終了しました  

    投票期間:9月1日(水)〜10月24日(日)
    開会式 :9月1日(水) 13:00〜
    受賞式 :11月7日(日) 13:00〜


当館が位置する原村では古くから機織りが盛んに行われてきました。 ことに裂織は「ぼろ機織り」の名称で今なお織り人が多く、その技が大切に継承されており、 地域を代表する文化のひとつともいえます。また近年、この裂織が全国的に隆盛のほどを呈し、 たくさんの作家が素晴らしい作品を世に出しています。
これまで当館では裂織に関するいくつかの企画展を開催するとともに信州で初の裂織公募展を開催してまいりました。 第3回目となる今回の公募展でも、ご来場いただいたお客様の視点、すなわち入館者の投票によって 授賞作を選定する方法でコンテストを実施します。これは、日本各地の寒冷な農山村・漁村で物を大切にする 民間伝承として織られて来た裂織という技法・作品にマッチした評価のあり方であると思います。 裂織の里原村から発信する裂織公募展です。

***関連イベント***

■機織り体験ワークショップ
・と き:2010年9月12日(日)、10月17日(日)13:00〜16:00
・ところ:企画展示室付近
・定 員:各日13:00〜3名/14:00〜3名/15:00〜3名
・料 金:大人1,000円 小中学生800円(要予約・別途入館料)
機織り機を使って裂織の体験を行います。25×30cmの作品をお持ち帰りできます。

■古布の市
・と き:2010年9月19日(日)9:30〜16:00
・ところ:原村「樅の木荘」東側付近


清水多嘉示の芸術 その黎明期
〜諏訪時代の清水多嘉示〜

終了しました

会 期 :2010年6月1日(火)〜8月31日(火)



このたび八ヶ岳美術館では、「清水多嘉示没後30年記念展」を来年に控えた“プレ展”として、 『清水多嘉示の芸術 その黎明期』を開催いたします。
 信州原村に生まれた清水多嘉示(1897〜1981)は、諏訪で代用教員をしていた25歳のとき、 絵画修行のため留学を決意し、エコールドパリの渦中へ飛び込みます。 以後、彼が彫刻に転向し帰国してからの活躍はよく知られていますが、 彼の芸術の原点、諏訪時代の彼には今まであまり注目されることはありませんでした。 中学生時代、寮生活をしていた彼は絵ばかり描いていて、彼の部屋は描き散らされた絵で一杯だった・・・ 代用教員時代、「どんなものにも美がある。…その美を自分の目で見つけ出さなければいけないね」と生徒に語った・・・ 当時の彼を取りまいていた時代の空気、よき師や先輩たち、家族や教え子との交流を通じて彼が芸術を志すに至るまでを、 当時の資料とともにご紹介します。
 初公開となる中学生時代の絵日記をはじめ、普段見る機会の少ない作品も多く展示しますので、どうぞご覧ください。

***関連イベント***


■清水多嘉示作品めぐり
・と き : 6/20(日)13:00〜17:00(要予約)
・参加料 : 500円
・内 容 : 諏訪地方にある清水の彫刻を見学する解説付きバスツアー。小雨決行。雨天順延。

■金属鋳造ワークショップ
・と き : 7/17(土)13:00〜16:30(要予約)
・対 象 : 小学生以上(小学生は保護者同伴)
・参加料 : 1,000円(材料費込)
・内 容 : 金属を溶かして型に流し込む鋳造技法で小さなレリーフを作ります。完成作品はお持ち帰りできます。

■座談会「清水多嘉示 人と芸術」
・と き : 8/14(土) 13:00〜 
・参加費 : 無料(入館料別途)
・内 容 : 清水多嘉示の芸術・人となりについて、家族を交えて語ります。




〜ふるさとによせて〜
津金孝邦展

会 期 :2010年4月1日(木)〜2010年5月31日(月)

終了しました


開館30周年を迎える今年最初の企画展では、原村にゆかりの深い津金孝邦(つがねよしくに)氏の作品をご紹介します。津金氏は1929年原村出身の書家、津金寉仙(かくせん)の子息として生まれました。現在、日本書芸術を牽引する書家です。 津金氏の作品は代表作「森鴎外の詩」にみられるように、日本の古今詩歌や俳句、日本の漢詩を題材としています。書の起源は中国にあるため、日本の書道界でも中国の漢詩を題材とする作品が多く見られますが、津金氏は日本の書家として日本の歴史の中で育まれた言葉や文学、文字を大切にしています。 本展では31点を展示。親子2代のふるさとであり、原点でもある原村で津金氏の書の世界をご覧ください。

◎ギャラリートーク 「ふるさとによせて」 ■とき :2010年5月15日(土) 13:30〜14:30
■ところ:当館 企画展示室
■参加費:無料(入館料別途)
■内容 :本展作家の津金孝邦氏が自身の作品とふるさと原村への思いを語ります。



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