令和7(2025)年9月20日(土)~12月7日(日)まで、企画展「村山写真室 生活と遺影」を開催致します。
村山写真室(むらやましゃしんしつ)は、富士見町在住の写真家・村山理世による制作活動です。村山は1983年に三重県に生まれました。京都造形芸術大学中退後、ファッションフォトグラファーのアシスタントを経て独立、2018年より村山写真室の活動を開始します。以来、身体と触れ合う物質としての写真が、私たちの生活にもたらす効用を研究し続けています。
その実践では、写真の工芸的側面が重視されます。ポートレイトを焼き付けた和紙、真鍮の写真立て、木工職人と製作する栗材の額縁――どのような素材や形を用いることで、写真とそれを見る/手に取る身体とのかかわりが豊かになるのか。その問いとともに、写真の物質性をめぐる探求が展開されます。
人々の喪失の経験に焦点を当てた「物の遺影」シリーズでは、故人の遺品や依頼者が手放すことになった私物の姿が残され、肖像に限定しない遺影のかたちが提示されます。様々な喪失を生きる私たちにとって、遺影は死者との確かな接点です。流れ続ける現在と止まったままの過去が日々のなかで滲み合い、ヴァルター・ベンヤミンが提起した「触覚的な受容」が生活者と写真の間で実現されることを、村山写真室は企図しています。



村山写真室《「物の遺影」シリーズ》


会 期 情 報
展覧会名称 | 「村山写真室 生活と遺影」 |
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会 期 | 令和7(2025)年9月20日(土)~12月7日(日) |
主 催 | 八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会 |
協 賛 | スワテック建設株式会社、諏訪信用金庫、株式会社イツミ、たてしな自由農園 |
入館料 | 高校生以上:510円(460円)、小中学生:250円(200円) ※()内は20名以上の団体料金。 諏訪6市町村内の小中学生は学生証や図書カードなどの提示により無料で入館できます。 |
イ ベ ン ト
<鼎談>村山理世 × 石垣純子(mountain bookcase 店主)× 平林壮太(八ヶ岳美術館)
日 時 | 2025年9月21日(日)11:00~12:00 |
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会 場 | 八ヶ岳美術館 第一展示室 |
参加費 | 無料(入館料別途)/予約不要 |
【村山理世 プロフィール】
1983年三重県生まれ。京都造形芸術大学中退後、ファッションフォトグラファーのアシスタントを経て独立。
2018年より村山写真室の活動を開始。以来、身体と触れ合う物質としての写真が、私たちの生活にもたらす効用を研究し続けています。