八ヶ岳美術館では、9 月 21 日から 11 月 24 日まで、企画展『津田直写真展「湖の目と
山の皿」』を開催いたします。
これまで国内はもとより、モロッコの砂漠やモンゴルの山峡、アイルランドの島嶼、北極
圏、バルトの国々など世界を旅し、独自の風景論を唱えてきた写真家・津田直。それは「消
えゆくものを、写真を通して繋ぎとめる」ための道程でもあったと自ら語るように、デビュー
以来 20 年に亘り展覧会や写真集の刊行を中心に活動を続けてきました。
本展では、津田が 9 年前から日本の基層文化を見つめ直すため、始めたという縄文歩き
の過程で出会った縄文時代の遺物や風景を撮影した「Grassland Tears(草むらの涙)」シリ
ーズより、とくに八ヶ岳山麓、及び諏訪湖周縁を中心とした写真、約 30 点を展示するほか、
これまで雑誌『PAPERSKY』にて連載を行なってきた「Jomon Fieldwork」よりパネル展示を
行います。
『Grassland Tears』シリーズより
© Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film
会期情報
会期 | 2019年9月21日(土)~11月24日(日) |
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主催 | 八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会 |
協力 | アサヒ精版印刷株式会社、藤原印刷株式会社、DALI FILMS、evam eva、 PAPERSKY、Taka Ishii Gallery Photography / Film 、TCK |
協賛 | スワテック建設株式会社、諏訪信用金庫、たてしな自由農園 |
関 連 イ ベ ン ト
ツアー
「写真家・津田直と巡る八ヶ岳山麓の縄文ツアー」
津田直と共に八ヶ岳美術館、原村埋蔵文化財収蔵庫の特別見学、阿久の森を散策。途中昼食休憩あり。美術館では展示について作家より解説を聞くことができます。
日時 | 10月26日(土) 11:00~15:00 頃(昼食挟む) |
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集合場所 | 10:40 茅野駅東口ロータリー、もしくは 11:00 八ヶ岳美術館 |
講 師 | 津田直(写真家) |
参加費 | 2,500円(入館料込み。昼食代は各自負担。) |
内 容 | 八ヶ岳美術館、原村収蔵庫、阿久遺跡、尖石考古館などを巡るツアー |
関 連 イ ベ ン ト
スライドショー&トークイベント
「Jomon Fieldwork in 八ヶ岳」
日時 | 11月16日(土) 13:30~15:00 |
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会場 | 八ヶ岳美術館 企画展示室 |
参加費 | 1000 円(入館料込み) |
ゲ ス ト | 望月昭秀(『縄文 ZINE』編集長) |
【津田直 写真家】
1976 年神戸生まれ。世界を旅し、ファインダーを通して古代より綿々と続く、人と自然との関わりを翻訳し続けている。文化の古層が我々に示唆する世界を見出すため、見えない時間に目を向ける。2001 年より多数の展覧会を中心に活動。2010 年、芸術選奨新人賞美術部門受賞。大阪芸術大学客員教授。主な作品集に『SMOKE LINE』、『Storm Last Night』(共に赤々舎)、『SAMELAND』(limArt)、『Elnias Forest』(handpicked)がある。
雑誌『PAPERSKY』にて縄文をテーマにした「Jomon Fieldwork」を 2011 年より連載中。