令和7(2025)年9月20日(土)から12月7日(日)まで、企画展「mikagyota植物画展 Fenêtre(フネ―トル)」を開催いたします。
mikagyota(ミカギョウタ)は、原村出身の植物画家・行田美香の創作活動です。セロリ農家の家に生まれ育ち18歳で上京、2012年よりフランスのフローリストの巨匠として知られるクリスチャン・トルチュに師事しました。トルチュの「あらゆる自然を分け隔てなく愛し、美しく魅せる」という精神に共鳴し、2021年から植物画の制作を開始。正しさや美しさだけではなく物語が始まるような絵画を描きたい、あるいは植物好きの誰かが待っていた一枚の絵となればと願い、制作しています。いまの外の空気はどうなのかと季節にまなざしを向ければ、せわしない現代社会のなかでも心がすこし軽くなる、そんな思いから、うつりゆく季節はその創作にとってかけがえのないテーマとなってきました。
彼女の描いた植物の絵画を飾ったとき、そこにもう一つ、窓ができたように感じたという言葉に着想を得た本展では、各地に散らばる作品も集めて、春夏秋冬の窓(仏:fenêtre)が展示室に揃います。窓を覗き込めば様々な季節との出会いがあり、それぞれの季節と一人ひとりの思い出とが交錯し、内面に向き合う時間となれば幸いです。小さな絵画のなかに宿る植物と季節の魅力を、ぜひ覗きにお出かけください。



mikagyota《Apium graveolens L./Celery》
会 期 情 報
展覧会名称 | 「mikagyota植物画展 Fenêtre(フネ―トル)」 |
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会 期 | 令和7(2025)年9月20日(土)~12月7日(日) |
主 催 | 八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会 |
協 賛 | スワテック建設株式会社、諏訪信用金庫、株式会社イツミ、たてしな自由農園 |
入館料 | 高校生以上:510円(460円)、小中学生:250円(200円) ※()内は20名以上の団体料金。 諏訪6市町村内の小中学生は学生証や図書カードなどの提示により無料で入館できます。 |
イ ベ ン ト
作家在館 Artist Meet & Greet
内 容 | 画家mikagyotaが美術館に滞在し、ひとりひとりの鑑賞者とカジュアルにお話しながら制作のインスピレーションや描かれた植物の物語など作品について紹介する一日。 |
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日 時 | 2025年9月20日(土)・12月7日(日)11:00~15:30 |
会 場 | 八ヶ岳美術館 第2展示室 |
参加費 | 無料(入館料別途) |
【行田美香 プロフィール】
八ヶ岳の懐、長野県原村の生まれ。父母はセロリ農家。18歳で上京し、2012年よりフランスのフローリスト、クリスチャン・トルチュ氏に師事。 あらゆる自然を分け隔てなく愛し、美しく魅せる彼の精神は今の創作活動に大きな影響を与えてくれました。2021年、mikagyotaとして植物画の活動を開始。 フローリストとして表現しきれなかった季節の現在地。そしてより多くの植物を扱いながら自然の楽しさ、美しさを伝えています。