平成29年度年間スケジュール(2017年4月〜2018年3月)

展覧会名 会期
Parallel Natureパラレル・ネイチャー
自然から学ぶ4ヶ月
2017年4月1日(土)〜7月30日(日)
片田好美 水彩画展 2017年8月3日(木)〜10月1日(日)
山室眞二のじゃがいもデ版画展 ―いも版と造本の世界― 2017年10月7日(土)〜11月26日(日)
感性の織りU 2017年12月2日(土)〜2018年3月25日(日)


開催中

感性の織りU〜福祉の現場で生まれた作品展〜


会  期:平成29年12月2日(土)〜平成30年3月25日(日)
     年末年始(12/29〜1/3)休館

主  催:八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会




八ヶ岳美術館ではこのたび、「感性の織りU〜福祉の現場で生まれた作品展〜」を開催します。
2015年、八ヶ岳美術館では福祉の現場で織りを取り入れている事例が多くあることに着目し、「織り」という行為がもつ可能性について考える展覧会「感性の織り」を開催しました。 一人ひとりの作家が織りあがっていく美しい布に魅せられ、創造の歓びを感じているのが伝わってくるかのような作品の数々に、多くの反響をいただきました。 2回目となる本展では、福祉施設で生み出された裂き織りなど織作品の数々とともに、刺繍や糸を使った作品を展示し、豊かな感性がかいまみえる作家の素晴らしい作品世界をご紹介します。あわせて、各事業所や工房で、作品が生まれるサポートとしてどのような取組みがなされているのかを紹介し、さまざまな施設がさまざまな理念のもとで作品作りを支援していることを多くの方に知っていただく機会となれば幸いです。

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参加施設
黒川こころの応援団nisipirica(宮城県)/しょうぶ学園(鹿児島県)/西陣工房(京都府)/のぞみの郷高社 まーぶる(長野県中野市)/NPO法人ハックの家(岩手県)/森の工房あかね舎(長野県諏訪市)/NPO法人リベルテ(長野県上田市)

【関 連 イ ベ ン ト】



ワークショップ

@段ボール織りでウールと裂織のマットづくり
日時:2月25日(日)13:30〜15:30
講師:野中ひろみさん(信州さきおりの会)
定員:10名 ※要予約
参加料:1,000円(入館料別途)
内容:機がなくても大丈夫!あったかウールと裂織を組み合わせたマットを    ダンボール織りで作ります。

A玉どめいっぱい!moroボールでアクセサリーづくり
日時:3月17日(土)13:30〜15:00
講師:moroさん(NPO法人リベルテ)
定員:10名 ※要予約
参加料:1,000円(入館料別途)
内容:フェルトボールに玉止めをして、コロコロキュートなアクセサリーを    作ります。

事例発表会

3月10日(土)13:30〜15:30 
講師:NPO法人リベルテ 武捨和貴さん
   のぞみの郷高社 まーぶる 滝沢和代さん
参加費:無料(要入館料)
展示に参加している2つの施設からお招きした講師に、作品が生まれる現場であるアトリエの様子や、利用者さんのサポート方法、今後の展望などを伺います。

映画上映会

「幸福は日々の中に。」
3月18日(日) @11:00〜 A14:00〜
参加無料(要入館料)
展示参加施設のしょうぶ学園のドキュメンタリー映画を上映します。
 



ご予約・お問合せ 八ヶ岳美術館(0266-74-2701)





終了しました

山室眞二のじゃがいもデ版画展 ―いも版と造本の世界―


会  期:平成29年10月7日(土)〜平成29年11月26日(日) 会期中無休

主  催:八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会




八ヶ岳美術館ではこのたび、「山室眞二のじゃがいもデ版画展 ―いも版と造本の世界―」を開催します。
版画家の山室眞二は、いも版画ならではのしっとりとした質感とその手軽さに魅了されて、30年以上にわたってじゃがいもで版画を制作してきました。八ヶ岳をはじめ全国各地の山々を訪ねてきた経験をいかして生まれる山岳と高山植物、蝶、鳥などをモチーフにした小さくも美しい「いも版画」は、淡くやわらかな質感と明瞭なモチーフとの調和が魅力です。宝石のようなこれら作品の数々をこの度、皆様にご覧いただける運びとなりました。 また、人間国宝・志村ふくみ著『美紗姫物語』などの挿画や装幀をはじめ、山室眞二はいも版画をあしらった数々の本も創作してきました。造本の楽しみにあふれたこれらの貴重な創作本や装幀の仕事も多数展示いたします。 掌ほどの大きさの紙片の中に広がる、山室眞二の豊かな世界をこの機会にご覧ください。

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山室眞二 やまむろ しんじ
1939年横浜生まれ。横浜市立大学数学科卒業。建設省(現・国土交通省)などに勤務ののち、民間財団を経て現在シンジュサン工房主宰。いも版画の制作や装幀・造本を行う。 小学生の頃から続けていた木版画の技術をもとに独学で試行錯誤を繰り返して習得したいも版画は、淡くやわらかな質感と明瞭なモチーフが調和した独自のもの。また画と文字との融合を目指して本造りを続け、これまで詩人や文学者、染織家などと制作した本は約70冊を超える。主な著書に『じゃがいもデ版画』(2016年、求龍堂)、志村ふくみとの共著『美沙姫物語』(2011年、求龍堂)などがある。

【関 連 イ ベ ン ト】



ワークショップ「山室眞二のいも版画教室」
日 時:@10月14日(土)14:00〜16:00
A11月12日(日)14:00〜16:00
内容:山室眞二さんの下絵をもとに、いも版画を作ります。
講師:山室眞二
定員:各回15名 ※要予約
参加料:1,000円(入館料別途)
 



ご予約・お問合せ 八ヶ岳美術館(0266-74-2701)





終了しました

片田好美水彩画展 森と生きる


会  期:平成29年8月3日(木)〜平成29年10月1日(日) 会期中無休

主  催:八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会




八ヶ岳美術館ではこの度、片田好美水彩画展を開催いたします。
片田好美は版画作家を経て1997年より水彩画家として活動を始め、蓼科に移り住んだ2000年以降は野鳥を中心に森の動植物を描いています。森や野原、水辺の鳥や植物を日々丹念に観察、こつこつと制作に打ち込んで、これまでに描いた野鳥は100種類。他に動物や花などの作品を合わせると400点を超えます。命あるものへの愛情 溢れる作品は多くの人々を魅了しています。 2008年と2012年に続く3回目の展覧会となる本展では、それ以降に描かれた新作約70点を一堂に展示します。四季折々の植物と動物とが織りなす片田好美のユニークで生命感溢れる世界をどうぞご堪能ください。

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【関 連 イ ベ ン ト】


●片田好美ギャラリートーク
制作にかける思いやモチーフとなっている蓼科の自然について…作家本人によるトークです。
日 時:8月26日(土)14:00〜
会 場:八ヶ岳美術館

●コンサート「森と生きる」演奏会
展示室で片田好美さんの作品世界とともに楽しむナイトコンサート。 チケットのお申込み・ご予約は八ヶ岳美術館(0266-74-2701)まで。
ヴァイオリン:大竹広治
チェロ:柴竹友梨
曲目:J.S.バッハ ヴァイオリン無伴奏パルティータ第3番 全曲
   J.S.バッハ チェロ無伴奏組曲第1番抜粋 他
日 時:8月19日(土)開演18:30〜
参加費:1,000円(入館料込み)
会 場:八ヶ岳美術館


●わくわく♪バードコールづくり
日 時:会期中の土日祝日
参加費:一人500円(入館料別途)
会 場:八ヶ岳美術館
内 容:絵を描いたり、ビーズをつけたりして自分だけのバードコールを作ります。鳴らせば鳥が集まってくるかも!
※混雑の状況によりご参加いただけない場合がございます。
 



ご予約・お問合せ 八ヶ岳美術館(0266-74-2701)





終了しました

Parallel Natureパラレル・ネイチャー

自然から学ぶ4ヶ月


会  期:平成29年4月1日(土)〜平成29年7月30日(日) 会期中無休

主  催:八ヶ岳美術館、原村、原村教育委員会




私たちがふだん包まれて暮らしている自然。山々の雄大さ、夜明け差す光に照らされる荘厳な景色、木々の葉の輝きや匂い、鳥の囀り、巨石がつくる奇妙な光景など、自然の美しさはわたしたちの周りに、時に捉えきれない程に大きく広がっています。こうした自然から、古来芸術家たちはインスピレーションを受けて作品を制作してきました。そうしてみると、私たちが目にする作品は、自然のもうひとつの姿を映し出す鏡のような装置であると言えるのではないでしょうか。
近在の若手作家の作品を中心にした本展は、現実世界と同時に存在しているもうひとつの「自然」の姿と、それを捉える作家の眼差しの中に、改めて自然と向き合う手掛かりを探る試みです。私たちを取り巻く現実の自然からは見えなかったものが、パラレルに映し出された自然からは見えてくるかもしれません。
4ヵ月という長い会期中、展示のほかに様々な学びの場を設けます。山、水、縄文、土、鳥の5つのキーワードをもとに、各分野で活躍する研究者や作家をお招きします。「もうひとつの自然」から学ぶ4ヵ月が、自然の現在と理想とを思索するための場となることを願っています。

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末永恵理 SUENAGA Eri
東京都出身。東京芸術大学美術学部油画科卒業、同大学大学院壁画科修了。1999年に長野県富士見町に移住し、以後八ヶ岳山麓で制作を続ける。2004年、八ヶ岳美術館にて個展「木の神、木々への想い」を開催。2010年小海町高原美術館の企画展「感覚の向こうへ」参加。近年は反復・増殖するような点描によって自然や生命の理を表現しようとしている。

畦地梅太郎 AZECHI Umetaro
1902年愛媛県北宇和郡二名村(現宇和島市三間町)生まれ。上京後、内閣印刷局活版係の職に就き、仕事の空き時間に鉛版画を始める。1936年、初の木版画集『伊豫風景』を発表。山岳風景を主題に制作を続け、1950年代からは山男を題材にした作品の制作を始め、その素朴ながらも情感あふれる山男像は多くの人々の心をつかみ、「山の版画家」として現在も親しまれている。1999年、96歳で逝去。
(協力:あとりえ・う)

山内 悠 YAMAUCHI Yu
1977年兵庫県生まれ、長野県在住。独学で写真をはじめ、スタジ オアシスタントを経て、作品制作を続ける。計600日を富士山七合目の「大陽館」にて過ごす。滞在中に撮り続けた作品をまとめた写真集『夜明け』(赤々舎)を2010年に発表し、国内外で個展を開催。2014年、「大陽館」の主に焦点をあてた山小屋での日々を著した書籍『雲の上に住む人』(静山社)を刊行。近年は長野県を拠点にしながら屋久島、モンゴル等での撮影を続けている。

熊谷幸治 KUMAGAI Yukiharu
1978年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学工業デザイン学科在学中に縄文土器と出会い、土器作りを始める。2003年大学卒業後、土器作家として独立。東京での制作を経て、山梨県上野原に工房を移す。土探しから成形、焼成、仕上げまでの一連の工程を重んじて土器を制作する。土偶、土面、オブジェ、写真等、多様な表現方法をとりながらも、一貫して自然に宿る神性を表現する。


【関 連 イ ベ ン ト】

【山】
ホーリー・マウンテンズ・ツアー in 八ヶ岳
出 演:豊嶋秀樹(キュレーター)、山内悠(出展作家)
2016 年にモエレ沼公園(札幌)で開催された展覧会、「ホーリー・マウンテンズ 内なる聖山へ続く三つの足跡トレース」。長期に渡って山に入り、山との関係性を築く人々に焦点をあてたこの展覧会で上映された映像(約30 分)の上映を中心に、スライドを交えたトークショーを行います。
日 時:4月25日(火)18:00開場 18:30開演
参加費:1,500円(入館料込み)
会 場:八ヶ岳美術館

【水】
講演会「自然、神、人、水」
講 師:笹本正治(長野県立歴史館館長)
日 時:5月13日(土)13:30〜15:00 
会 場:八ヶ岳美術館

【縄文】
講演会「縄文の大地観、生命観をもとめて 〜武藤雄六・猪風来・岡本太郎〜」
講 師:田中基(縄文図像研究)
日 時:7月1日(土)13:30〜15:00
参加無料(入館料別途)
会 場:八ヶ岳美術館

【土】
ワークショップ「熊谷幸治さんと土器を作る」※要予約
講 師:熊谷幸治(出展作家)
日 時:@土を掘り、成形する 6月25日(日)13:30〜16:00
    A土器を焼く 7月22日(土)13:30〜16:00 参加費:3,000円(入館料込み)
会 場:八ヶ岳美術館周辺


【鳥】
講演会「諏訪の野鳥おもしろ生態学」
講 師:林正敏(日本野鳥の会諏訪支部長)
日 時:7月17日(月・祝)13:30〜15:00
参加無料(入館料別途)
会 場:八ヶ岳美術館
 



ご予約・お問合せ 八ヶ岳美術館(0266-74-2701)









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