清水多嘉示について
TAKASHI SHIMIZU
清水多嘉示
信州の原村で1897年に生まれた清水多嘉示は、若くして画才を発揮していました。絵画を学ぶためフランスのパリに渡った彼は「サロン・デ・テュイルリー」でロダンの高弟、ブールデルの作品と出会い、これに感銘を受け、以後は彫刻家を志すに至りました。その後、日本に帰国した彼は、ブロンズ彫刻で日展をはじめ国際的にも広く活躍します。1980年には、その功績により文化功労者に顕彰されました。また、日展顧問や武蔵野美術大学名誉教授などを歴任し、日本の美術界の発展に貢献しました。彼の作品が一堂に会した、八ヶ岳美術館がオープンした翌年の1981年、惜しまれつつ84歳でその生涯を閉じました。彼のブロンズ彫刻には、故郷の原村や信州の各所で、また日本の各地でも出会うことができます。
清水多嘉示の彫刻を探そう!!彫刻作品の紹介
フランスで彫刻家・ブールデルに師事した清水多嘉示は、師の作品に見られるフォルムの厳格な構築性といった特徴を学びました。人体を主要なモチーフとした清水多嘉示のブロンズ彫刻には、生命の躍動が瑞々しく、さわやかに表現されています。 また、彼の作品は全国に多数設置されており、見る人を優しく迎えてくれます。
絵画作品の紹介
清水多嘉示は当初、画家を志していました。彼は風景や人物を重厚な色彩とタッチで描きました。その画才から、彼が画家から彫刻家に転向したことを惜しむ声は少なくありませんでした。八ヶ岳美術館は彼の油絵をはじめ、多くの絵画作品も展示・所蔵しています。